黄ばんだヘッドライトにCRCを使うと樹脂がひび割れる可能性!潤滑油を使うのもNGです!

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仕事柄、ヘッドライトの磨きをすることが多いのですが、お客さんに聞くとCRCで磨いたという人が少なからずいるのです
黄ばみすぎていると光量が足りなくて車検が通らないですから、僕たちはポリッシャーを使って磨いていきます。
ですが、ポリッシャーを持っていない人は、インターネットで検索した情報を鵜呑みにして、CRCで磨いてしまいます。
そもそもなぜヘッドライトをCRCで磨いてはいけないのかという説明から入らなければなりませんね。

ヘッドライトはなぜ黄ばむのか

 
 
90年代ころまでのヘッドライトは「シールドビーム」と呼ばれ、ガラス製のヘッドライトが主流でした。
しかし、ガラス製のヘッドライトは衝突時に飛び散ったガラスが刺さってしまったり、道路に落ちているガラスを踏むなどの被害が多かったのです。
この対策としてヘッドライトは樹脂製に変わり、安全面への配慮がされるようになりました。
安全性は向上しましたが、ヘッドライトが樹脂になった代償として熱によるダメージを受けやすくなり、樹脂は黄色く変色するようになったのです。
車や家電の塗装でも同じですが、長年使い続けていると黄色く変色してしまいます。
樹脂でなくとも、ガラス以外の透明な樹脂や塗装は経年劣化で変色してしまうというのは、避けては通れない道なのです。

ヘッドライトにCRCを使うとどうなるのか

 
そもそもですが、CRCの役割は潤滑油です。
動きが鈍くなった物に対してCRCを吹きかけることで、スムーズな動きを取り戻せるというのが本来の役割。
ドアのヒンジやチェーンなどが良い例ですね。
本来の役割とは大きくかけ離れた使い方をしているのですから、あまり良い使い方とは言えません。
裏ワザ的なものとして捉えているかもしれませんが、そもそも樹脂に潤滑油を使うというのは、整備士などの修理業界の人たちからすると明らかにおかしな使い方です。
樹脂は鉄のように密度が高いわけではありませんので、見えない隙間からCRCなどの溶剤が入り込んでいきます。
入り込んだ溶剤は数日〜数週間に渡って、蒸発することなく周りの樹脂へダメージを与え続けます。
ダメージを与え続けられたヘッドライトはいずれ、ひび割れのような小さな亀裂ができてしまい、2度と修復することは出来なくなってしまうのです。
ひび割れてしまえば光の拡散が一定ではなくなり、最悪車検にも通らなくなることも考えられます。
もしヘッドライトを交換するということになれば、今まで使ったCRC代とは比較にならないほどでしょう。
片側だけでも20万円近くするヘッドライトも増えてきていますから、なるべく交換は避けたいところですね。

ヘッドライトの黄ばみを取る正しい方法

 
磨くだけです。
ポリッシャーを使うのは、作業時間を短くするだけてすから、ヘッドライトを磨くくらいの作業でポリッシャーを買おうと決断する必要はありません。
車全体を磨くのであればポリッシャーは買っておいて損はありませんが、たかだかヘッドライトくらいの磨きなど、片側15分もあれば終わってしまうのですから。

ヘッドライト磨きに必要なもの

 
  • 耐水ペーパー
  • コンパウンド
  • ウエス
ウエスは専用に用意しなくても、いらないTシャツの切れ端で十分です。
ハサミで15cm×15cmほどに切って使いましょう。
耐水ペーパーは1200〜1500のものが1,2枚あれば足ります。
コンパウンドは、2000番と3000番くらい。
耐水ペーパーの番手よりも細かいコンパウンドを1つと、そのコンパウンドよりもさらに細かいコンパウンドを使ってください。

ヘッドライトの黄ばみを取る手順

 
シャワーなどでヘッドライトを水で濡らします。
別にバケツに水を溜めても良いので、とにかく水を使って耐水ペーパーを使いましょう。
ペーパーの番手が細かいので、あまり研げている感覚ではありませんが、それでいいです。
ヘッドライト全体をシャカシャカと撫でるようにペーパーを当て、とりあえずはここでおしまい。
乾かしてペーパーが当たっていない、当てがヨワイ箇所を見付け、もう1度水に濡らしてペーパーを当てましょう。
おそらくこの作業は2,3回も繰り返せば全体的に真っ白になりますから、水を拭き取って表面をコンパウンドで磨いていきます。
とにかくゴシゴシ。
とにかくゴシゴシ。
白っぽいペーパーの痕が消えたら、仕上げに細かいコンパウンドでもう1度ゴシゴシしていきます。
これで一通りのヘッドライト磨きは終わりです。
ヘッドライトに強い光を当ててみて、ギラギラとした磨き傷が見えるようなら、まだコンパウンドの磨きが足りない証拠です。
もっと頑張って磨きましょう。
最後に必要であればヘッドライトにコーティングをしておくことで、黄ばみの発生を遅らせることが出来ますので、簡単なスプレーワックスでも良いですから、なにか塗っておくと良いです。
※オススメのスプレーワックス

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